今村さんにサインをもらった話(と、財政って実は熱い、という話)

あたまのなか

先日、武豊町が開いてくれた財政の研修に参加してきました。…と書くと、いかにもお堅い話に聞こえますよね。でも、これがめちゃくちゃ面白かったんです。今日はそのことを、ちょっと熱量そのままに書かせてください。

研修の講師は、今村寛さん。元・福岡市の職員さんで、「SIMふくおか(シミュレーションふくおか)」という財政シミュレーションゲームを引っさげて、全国を回りながら「財政って面白いんだよ」を伝え続けている方です。財政の世界では、知らない人はいないというくらいの方。

正直、お会いするまでは「すごい専門家の先生」というイメージでした。でも実際にお話しさせていただくと、まあとにかく、語り口があたたかい。難しいことを難しいまま振りかざすのではなく、こちらの目線までしっかり降りてきて、一緒に考えてくれる人なんです。専門家って、知れば知るほど話が遠くなることもあるけれど、今村さんは逆。学べば学ぶほど、人に伝えたくてたまらない——そんな熱が、言葉の端々からあふれていました。

「今ならサイン付きです」の一言で、速攻ダッシュ

実は私、ふだんから「研修にゲームを持ち込む」というやり方が大好物でして。堅い学びほど、遊びの力で一気に自分ごとになる。これは自分の土俵だと勝手に思っているくらいなんです。だから今村さんの「SIMふくおか」には、参加前からワクワクが止まりませんでした。言うなれば「SIMたけとよ」をやるような感覚で。

そんなテンションのところに、今村さんがぽろっとおっしゃったんです。「今なら、本にサイン付きですよ」と。

……もう、速攻でした。気づいたら本を買いに走っていました。我ながら反応が早い。

そして、サインと一緒に書いてくださった言葉が、これです。

今村さんが本に書いてくださった言葉
一人の千歩より、千人の一歩

……しびれました。

一人のスーパーマンが千歩進んでも、まちは変わらない。でも、千人がそれぞれ一歩を踏み出せば、まち全体が前に動く。財政だって同じで、誰か一人が完璧に理解するより、みんなが少しずつ「自分ごと」にしていくことのほうが、ずっと力を持つ。

今村さんが全国を回って財政の出前講座を続けているのも、きっとこの一言に全部詰まっているんだと思います。自分が千歩進む人ではなく、千人の一歩を生み出す人であろうとしている。だからこそ、あれだけの熱量で、何度でも、いろんなまちに足を運べるんだろうな、と。

 

ゲームで気づいた、「対話」のすごさ

肝心の研修も最高でした。

「SIMふくおか」は、限られた予算の中で「何を残して、何を諦めるか」をみんなで決めていくゲームなんですが、これが悩ましいのなんの。あっちを立てればこっちが立たず。正解がないからこそ、「なんでそう思うの?」を言葉にしてぶつけ合うことになる。

しかも今回は、町の職員さんだけじゃなく、私たち議員有志やNPOの方まで、いろんな立場の人が同じ卓を囲んでいたんです。見ている景色が違うから、出てくる意見も全然違う。その違いが混ざると、一人では絶対に見えなかった景色が見えてくる。

財政って、数字の計算じゃないんだなと。未来をどうしたいかを、みんなで対話することなんだなと。まさに「千人の一歩」を、卓の上で体験したような時間でした。

こういう「ゲームで学ぶ」場、武豊町でももっといろんなテーマで開けたらいいのにな——研修を受けながら、そんなことを本気で考えていました。財政だけじゃなく、防災でも、まちづくりでも、遊びの力で「自分ごと」に変えられるテーマはきっとたくさんあるはずです。

お人柄に触れて、さらに好きになった

今回うれしかったのは、今村さんのお人柄に触れられたことです。

財政を語るときの熱とはまた違う、やわらかくてあたたかい一面——ご家族を大切にされている空気が、ふとした言葉ににじむ方でした。きっと、今村さんとご縁のある方なら誰もが感じているお人柄なんだと思います。

家族を大切にしている私としては、ここにめちゃくちゃ共感してしまいました。人を惹きつける人って、結局こういうところなんですよね。語る内容だけじゃなく、その人の生き方そのものに、ちゃんと体温がある。だから言葉が届くんだと思います。

熱が冷めないうちに

今村さんとは、SNSでもつながらせていただきました。サイン本を眺めるたびに、あの日の熱がよみがえってきます。

財政の話なのに、こんなに胸が熱くなるなんて思っていませんでした。これも全部、今村さんの「人に伝えたい」という熱量と、あの一言のおかげです。

私も、自分の一歩を。そして武豊町に、千人の一歩を。

今村さん、武豊町の皆さん、ご一緒したNPOの皆さん、ありがとうございました!この熱、しっかり受け取りました。

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